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桜と歌舞伎 [雑感]

 花冷えの言葉どおりここのところぐっと冷え込んで、そのおかげで桜の花も美しさを保っていますが、桜の美しさといえば3月の歌舞伎も桜の花にあふれ、春一色に染まる素晴しい舞台でした。

 今回は坂田藤十郎の喜寿記念の京鹿子娘道成寺。京の和事の坂田藤十郎と、江戸の荒事 市川団十郎が同じ舞台に立つなど100年にあるかないか。など騒がれておりましたのでとても楽しみにしていました。
 天井からは桜の花暖簾が舞台いっぱいに吊られ、舞台絵も勿論「さくら」、笛や太鼓・鼓の奏者の裃の柄も、また「桜」。藤十郎扮する白拍子花子の着物の柄も当然の如く、「さくら」。空間とは面白く、それだけ目に訴えられると、柔らかい春の日差しを浴びて、満開の桜の下にまるでいるような気持ちになるから不思議です。美しすぎるほどに咲き誇る桜が気を狂わすという物語は昔からいくつもありますが、そんな桜の妖気と、好きな人への嫉妬、怨念が相まって、蛇に姿を変える娘の怨霊(白拍子花子)の狂わんばかりの舞は、あでやかで、時に愛らしく、真に色っぽく、そして迫力に満ちた素晴しいものでした。

 次回は、5月の團菊祭、「白浪五人男」を観劇予定。皆様も日本文化の真髄に触れてみては如何ですか。
 

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