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オルセー美術館展 [雑感]

一昨日、日本経済新聞社のご招待でオルセー美術館展の特別鑑賞会に行ってきました。仕事が終わってからの時間帯で17時30分から20時までゆっくり鑑賞できました。六本木ヒルズの美術館もアフターファイブの鑑賞が可能ですが、いろいろな美術館で毎日とは言いませんので仕事を終えてからの時間、鑑賞が出来るようにしてくれるといいなー。と切に思います。

 さて、そのオルセー美術館展ですが、タイトルが「19世紀芸術家たちの楽園」。私の大好きな印象派の画家たちの活躍した時代ですが、最初の展示室での、優しい色使いのそれも家族や親しい人への愛情豊かな人間性をモチーフにした作品をみていると、私の心の中も綿飴のようにふわふわでパステルカラーに染まっていきます。モネ、シスレー、マネ、ルノワールそしてドガも皆きっと心の優しい人だったのね。なんて思いながら部屋を進むとアンリ・ファンタン=ラトゥールの大きなアトリエの絵が飾られていて、都市のアトリエやサロンで芸術家同士が活発に交流していたと説明がありましたが、ナーンダ皆お友達だったのね。と妙に納得。端っこのほうに描かれていた若き日のモネは優しい顔をしていました。

私が釘付けになったのは、仕事柄と言うこともあるかもしれませんがイスラム美術の影響を受けたという工芸品の展示です。東京ドームのテーブルウェアフェスティバルでも今年はベネチアグラスなどガラスの素晴らしい食器類が展示されてましたが、1871年に作られたという手吹ガラスのエマイユと金で装飾された大きな手水鉢はその大きさといい、模様の素晴らしさといい、色使いといい何時間見てても飽きないくらいすてきなものでした。トルコブルーの花瓶は私の「トルコブルー」の常識とはかけ離れた色でしたが、でも素敵なブルーで、対になった大きな花瓶もタイムマシンにのって飾られていた空間を見てみたいと思わせるほど印象的なものでした。

面白かったのはスフィンクスと言う作品。石膏で出来ていましたが、ムンクの「叫び」を連想させるようなちょっとしゃくれた長細い顔で何故か心に残りました。

上野の東京都美術館で4月8日までです。

 

 

 


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